人材育成事業委員会は、ファッション産業の次代を担う基幹人材の育成を推進するため、業界横断型の人材育成施策を実施しています。その第一弾として、昨年9月3日から11月5日まで6回のMD研修を、IFIに委託して実施。日本ファッション産業協議会傘下の団体に加盟している企業から30名が受講し、そのうち皆勤の20名に修了証を授与しました。
第二弾は、当初、管理職を検討していましたが、前回のMD研修が早期に定員に達してお断りした企業が複数あったうえ、研修に対する評価も高かったため、第二弾も「MD研修」に決定。1月20日に27名の受講者でスタートし、3月10日の最終日には22名に修了証を授与しました。

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初回研修で挨拶する松田事務局長

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最終日の交流会終了後の集合写真

なお、研修終了後にいただいたお礼メールには、「今回の研修は、全回出席できないことは事前にわかっており、正直なところ、試しに、という気持ちで受講させていただいたのですが、期待以上に学ぶところが多く、また、グループワークは楽しんで取り組むことができました。個人的にはファッション業界でMDとしての業務を具体的にどのようにブラッシュアップすべきか、という点を会社以外で学ぶ機会をかねてより探していましたので、この上なくいい情報とアドバイスをいただけました。グループワークは、課題の内容は素より、グループで取り組むという点に学ぶところが多かったです。それぞれ年齢もキャリアも異なるグループの中で、どのように接し、自分の役割を果たしていくべきかを学ぶいい経験になりました」とありました。また、第1回研修の受講者からは「グループワークのメンバーと、今でも月に1回会っています」など、日本ファッション産業協議会の中で、研修を通して連帯感が着実に芽生えてきています。

【人材育成事業委員会開催日】
2014年10月21日 火曜日
2014年12月16日 火曜日
2015年 1月21日 水曜日

<27年度事業計画>

人材育成事業委員会は、27年度の事業計画を検討するため2013年10月の会合で、当面の研修対象とされた、①業界人材のスキルアップ、②クリエーター育成、③業界への新たな人材誘致、④技能・能力検定制度の確立――について議論しました。
その結果、「業界人材のスキルアップ」は既に研修をスタートしており、27年度第一弾は入社2~3年を対象とした「新入社員フォロー研修」を、5月29日から6月19日までの全5回で実施しています。また秋には、管理職(業務経験が浅いマネージャー)のスキルアップ研修やMD研修を検討しています。

次に「業界への新たな人材誘致」については、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会の人材育成委員会が実施している「アパレル業界 合同企業説明会」に対する評価が高いのはご承知のとおりです。日本ファッション産業協議会に主要12団体が結集したこともあり、人材誘致の面でも傘下の各団体が実施している人材誘致活動を集約し、今年度の「アパレル業界 合同企業説明会」と同時もしくは合同で開催することで、相乗効果を高めていくことになりました。具体的には、会員団体からWGのメンバーを募り、実行部隊を編成する方向で検討しています。

「技能・能力検定制度の確立」については、ファッション教育振興協会で学生対象に実施しているほか、日本ファッション産業協議会傘下のフォーマル協会で「フォーマルスペシャリスト検定」、ハンドバッグ協会の技能検定、靴卸団体連合会の「シューズフィッター」など、それぞれの業界で既に定着しています。今後も日本ファッション産業協議会として各団体の検定制度を支援するため、協議会のホームページに傘下会員が実施している検定制度をアップすることで、他の制度と差別化を図っていくこととしました。

<27年度第一弾 新入社員フォロー研修>

人材育成事業委員会は、平成27年度事業の第一弾として「新入社員フォロー研修」を、5月29日から6月19日までの5回を実施中で、受講者は、当初予想の30名を大幅に下回る18名となりましたが、教室の熱気に変わりはありません。
研修では、WWDの新入社員用保存版「ファッション業界で知っておくべき用語AtoZ」を配布、初日は繊研新聞に連載している福澤歳也NPO法人日本コミュニケーションスキルアカデミー理事長から、社会人・業界人としての常識とコミュニケーション力を学びました。

また2回から5回は、㈱ワールドと㈱ユナイテッドアローズで、新事業立ち上げや人事副部長、人材開発グループ長などを歴任した富島公彦はた・らく会社代表から、ファッション産業の仕組みや物の流れを学んだ後、グループに分かれて物がどのように作られ、それをどのように販売するか、また役割分担を決めてグループを企業と仮定し、利益をどのように上げていくかを体験、ブランド運営シミュレーションなどを通じてスキルを身に着けつつあります。

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課題に対してグループで戦略会議

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GWの初日終了後、交流会で一気に連帯感

6月5日からのグループワークの研修風景は写真のとおりですが、終了後に開催した交流会では、最後まで残った16名が会社や業種の垣根を越え、全員で二次会に行きました。この研修でも、日本ファッション産業協議会の裾野から、連帯感が芽生えつつあると云えます。